平成30年第3回(9月)定例議会
ひきこもりの長期化、高齢化が社会問題となりつつあります。今年度、内閣府が40歳から59歳の実態調査を初めて行うことになりました。
2007年に、全国で唯一ひきこもりの全戸調査をした人口3,800人の秋田県藤里町では、約3%にあたる113人がひきこもり状態にあることがわかり、その数の多さに驚かされました。印西市の人口で推計すると3,000人がひきこもり状態にあることになります。
何の支援も受けず、ひきこもりが長期化すると、親の高齢化や死亡によって生活が破綻し、市の将来にとっても大きなリスクになります。印西市の対応を確認するため質問しました。
市の福祉部局はひきこもり相談窓口の設置は必要としていますが、人材や相談スペースの問題で、そうそう簡単にはいきそうもありません。
何よりも一番問題なのは、長期の不登校のまま中学校を卒業し、それまで学校が行ってきた支援が切れてしまうことです。教育長は「大きな問題」だと言いつつ、なんだか他人事です。学校現場に福祉人材(スクールソーシャルワーカー)がいれば、「支援が切れる」ということはありません。なぜ配置できないのか、一歩踏み出せないのか理解に苦しむ。