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再質問からが勝負なのにーー 一問一答方式と一括方式

ちょっと言い足りないこと
2016.08.22

印西市議会の一般質問の形式は、一回目は登壇して一括で質問し、一括で答弁をもらい、再質問以降は、そのまま一括方式で続けるか、一問一答方式にするか、議員が選択できることになっています。一括方式の場合、質問は再々質問まで、つまり登壇の一回目も含めて全部で三回までですが、一問一答だと回数は無制限になります。
現在はほとんどの議員が一問一答方式をとっていますし、私も導入以来ずっと一問一答でやってきました。
問題にされた私のスタイルは、例えば「高齢者福祉の現状」という大項目の質問をしたとして、まずは様々な角度から現状を確認するために、①介護は? ②医療は? ③組織体制は? ④財源は? ⑤課題は? などと小項目に分けて聞き、すべての答えを踏まえて再質問を一問一答でやっていく、というものです。
小項目はすべて関連しあいますし、①だけ、あるいは②だけ、③だけに限って、何度も質問していく必要性はありません。すべてを聞いて現状を理解し、その上で、今後の方向性や、私なりに課題と考えること、政策的な提案をしていきます。

しかし、「一項目ずつ再質問しないのであれば、一括方式にすべきだ」という指摘だったとのことです。

一見もっともなようですが、「一括」とは、小項目をまとめて質問するという意味ではなく、単に「まとめて質問し、まとめて答弁してもらう」というだけのことなので、項目ごとに再質問しようがまとめて再質問しようが、関係ありません。本来はごっちゃに議論してはならないことです。現に一括方式で項目ごとに質問、再々質問している議員もいます。

質問は「順番通りにやる」ことと「通告から外れない」ことが決まりですが、「まとめるな」というルールはありません。
もしかしたら、今後、「まとめるな」という決まりを追加したいのかもしれません。

そういうことだとすると、私は、小項目を立てられなくなるので、①の部分だけ登壇して聞いて、現状を明らかにするまでに、②、③、④、⑤と何回も質問しなくてはならなくなり、非常に非効率的です。
小項目を立てることで、市側は、議員がどういうことを知りたがっているのか推測することができたでしょうが、①だけだと、最終的にどこに行き着くのか予測ができません。
私も「通告外」という指摘を受けないように、長い長い要旨をつけなくてはなりません。今回の通告は、やむを得ずそのようにしましたが、とっても分かりづらいものになりました。

「この問題はどうなってますか?」「そうですか、分かりました」という、通り一遍の質問なら、何回も再質問する必要はないので、一問一答だろうが一括だろうが、あんまり関係ないとも言えます(残念ですが、こういう質問がほとんどです)。

一般質問とは、質問を通じて、議員と行政の考え方の溝を埋めていく行為だと私は思っています。答弁を書くことで、行政側にもっと考えてもらえるように、おこがましいかもしれませんが、それが目的だと信じてやってきましたが、「行政が答えやすいように」項目ごとに縦割りにして質問しろと。縦割り行政を議会が側面支援しているようにも感じられます。

議会運営ではもっと検証しなければならない別のことがあると思うんですが…。(2016.8.20)

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