史上最低の投票率で現職が三選された市長選も終わりました。
結果から一言でいえば、「迷惑系YouTuber」がちょっと絡んできたという感じ。しかし、現職が圧倒的だったという雰囲気もまるでない。得票数は前回にわずかに上乗せしただけで、批判票はおそらく「棄権」という形で示されたのだろうと思う。
明言しているかは知らないが、現職は「次で最後」と言っている。つまり、「3期で引退」の意向なのでしょう。ならば、最後の仕上げとして、いちばん初めに「まちづくりのために、駅前でのクリーンセンター移転計画を白紙撤回した」ことの総仕上げをしてほしい。つまり、移転させた跡のまちづくりをどうするのか? ということだ。残念ながら公約にはそうした視点はまったく見られなかったが。白紙撤回を掲げた者の政治的責任であると思う。
全国的な新型コロナ感染拡大にあわせて、市内でも次々に陽性者が出ている。
千葉ニュータウン中央駅圏の企業研修所で新型コロナ陽性者が「集団発生」したとのニュースで、人に会えば2メートル離れて「気をつけましょうね」と言い合う。
ふと気づくと、県のHPも市のHPも、「クラスター」という言葉をまったくつかっていない。4月の市の職員が関係した「集団発生」について、6月議会の議場で「クラスター」と発言した人に対して、「県も市も認定していないのにクラスターと言っていいのか」という反論がされた。発生当初は、県も市もHPにも「クラスター」と記載していた記憶があるが、今はすべて削除されている。
厚労省は5人以上の患者集団をクラスターと言っている。そもそも認定されるものではなく、報道機関はご存じのとおりずっとつかっている。今回も「企業研修所でクラスター」という見出しだった。劇場クラスター、病院クラスター、いくらでも言われている。
クラスターという言葉がそれほど衝撃的と私には思われないが、何かの忖度、配慮なんだろうな、と思う。感染者への配慮ってこういう方向性なのかなぁ。
いま、明らかに「第2波」と言える感染拡大期に入っていると思われるが、政府は「第2波」と絶対に言わない。第2波なら経済活動をまた止めなくてならないから、第2波という言葉を使わない。
これから始まる9月議会のなかで、また「第2波」などとうっかり言ってしまったら、「政府は認めてないことを言っていいのか」となるのでしょうかね。なんだか変だよね。
(2020.7.25)