令和2年第1回(3月)定例議会
読書は、感性、想像力、表現力を豊かにし、時に人生の道しるべとなり、深く生きるための力を与えてくれます。インターネットやソーシャルメディアの普及、スマートフォンなどの情報端末の急速な発展で、市民の情報収集の環境、生活志向が大きく変化する中、公立図書館の役割を改めて見つめ直す時期にきていると考えます。
読書によって培われる読解力の大切さが改めて認識される一方で、文字離れ、活字離れ、読書離れが叫ばれ続けています。学校図書館を含めた市内の読書環境はどうなっているでしょうか。
公式な図書館評価でも、図書館体制は公共施設等総合管理計画に「基づき」と記述されています。「基づき」は検討のベースになるという意味です。「整合を図る」とは明らかに違います。整合を図って、公共施設等総合管理計画を見直すという方向性はないのです。公共施設等総合管理計画では、「6館体制を維持する」という方針が示されているので、つまり「図書館体制は見直さない」という意味になります。
では、公共施設等総合管理計画の側は、新たな公共施設のニーズについて「それぞれの所管課が、人口規模や市民ニーズ、社会情勢等を的確にとらえ、設置の可能性について検討していくべきものと考えている」と議会答弁しています。
言い逃れ、たらい回し。総合計画も公共施設等総合管理計画の企画部門がとりまとめます。本当に市民の要望、新しいニーズに向き合う総合計画になるのでしょうか。総合計画は職員の皆さんの仕事のバイブルです。要望を盛り込むのではなく、向き合う姿勢を見直す必要があります。