印西市議会議員 ますだようこ(増田葉子)読書環境の現状を問う - 印西市議会議員 ますだようこ(増田葉子)

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読書環境の現状を問う

令和2年第1回(3月)定例議会

読書は、感性、想像力、表現力を豊かにし、時に人生の道しるべとなり、深く生きるための力を与えてくれます。インターネットやソーシャルメディアの普及、スマートフォンなどの情報端末の急速な発展で、市民の情報収集の環境、生活志向が大きく変化する中、公立図書館の役割を改めて見つめ直す時期にきていると考えます。
読書によって培われる読解力の大切さが改めて認識される一方で、文字離れ、活字離れ、読書離れが叫ばれ続けています。学校図書館を含めた市内の読書環境はどうなっているでしょうか。

印西市これからの図書館にどういう役割をもたせたいと考えているか。
新たな視点が文科省から示されたことから、「いつでも だれでも どこでも」気軽に利用しやすい憩いの場として、また、地域に根ざした市民文化の創造や、地域の情報拠点として、市民生活に役立つ施設となるよう、市民参加と協働を得ながら、図書館6館それぞれの地域性と創意工夫により、図書館サービスの充実に努めていく。
人口が増えているニュータウン中央南地区に、人が集える図書館がほしいという声が市にも数多く寄せられているはずだ。3400人の署名要望は大ホールだけでなく図書館のニーズがたいへん高い。そうした市民の声に、継続的かつ公式に検討しているのが図書館協議会だ。会議録で確認すると、図書館体制の見直しの意見に、「上位計画である公共施設等総合管理計画に基づき」検討すると答えている。図書館体制を見直していくにあたって、公共施設等総合管理計画は上位計画にあたるのか。
公共施設等総合管理計画は、直接の上位計画にあたるものではないが、図書館体制の見直しに際しては整合を図っていく必要がある。

公式な図書館評価でも、図書館体制は公共施設等総合管理計画に「基づき」と記述されています。「基づき」は検討のベースになるという意味です。「整合を図る」とは明らかに違います。整合を図って、公共施設等総合管理計画を見直すという方向性はないのです。公共施設等総合管理計画では、「6館体制を維持する」という方針が示されているので、つまり「図書館体制は見直さない」という意味になります。
では、公共施設等総合管理計画の側は、新たな公共施設のニーズについて「それぞれの所管課が、人口規模や市民ニーズ、社会情勢等を的確にとらえ、設置の可能性について検討していくべきものと考えている」と議会答弁しています。

簡単に言えば、「たらいまわし」ではないか。要望したら、「その問題はあっちの課でもう方針を決めているみたいで、私たちは勝手に返事ができないんです」と。そして、「あっちの課」では、「こちらは要望を受けていませんよ。そんなこともあったんですか、それは受けたほうの責任でしょう」という構図だ。これは確信的にやっていることか?
総合計画を策定中で、そういったことも検討できるものと思う。

言い逃れ、たらい回し。総合計画も公共施設等総合管理計画の企画部門がとりまとめます。本当に市民の要望、新しいニーズに向き合う総合計画になるのでしょうか。総合計画は職員の皆さんの仕事のバイブルです。要望を盛り込むのではなく、向き合う姿勢を見直す必要があります。

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