印西市議会議員 ますだようこ(増田葉子)委員長報告という仕組み - 印西市議会議員 ますだようこ(増田葉子)

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ちょっと言い足りないこと

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仕組み

委員長報告という
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ちょっと言い足りないこと
2023.01.20

印西市議会は、議案は「総務企画常任委員会」「文教福祉常任委員会」「建設経済常任委員会」「予算審査常任委員会」に付託して審査する委員会制をとっています。結果は委員長が本会議に報告して、それを聞いて賛否を決め全議員で採決することになっています。

議員は自分が所属する委員会以外の審査には関わらないので、どんな議論がされたかは、「委員外議員」として傍聴していない限り、委員長の報告で知ることになります(委員会のライブ中継も方向性としては出ていますが、なんでだか進まない)。

私が考える議員のもっとも重要な仕事は「議案の議決」です。議員は市民の代理として議案の賛否を決めるために存在しているのです。だから一般質問よりも私は議案審査が大事だと思っています。ですので、一つ一つの議案にコメント(ちょっと解説)して議会報告やホームページで公開しています(今回もアップしたので見てください)。そんなことって他にやっている人が他にいる?と自己満足しているけど、市民の皆さんからすると、そんなことよりSNSで速報性ある報告をしている議員のがいいのかもしれない。

それはさておき、委員会審査の傍聴に来る議員はいつもほとんど同じメンバー。来ない議員はぜんぜん来ない。委員長報告をじっくり聞いて判断しているのかと思いきやそうでもない。議案の賛否にこだわっていないのだ。

(会議録でも出席者の中に「委員外議員」と記載されているので、時間があったらぜひ確かめてもらいたい。)

委員長の報告には「委員会でどんな議論があったか」を質問できる。傍聴に来ていて、議論を聞いていたはずの議員も「○△○について議論があったか?」という質問をする。傍聴していたのだから知っているはずでは?と思うところだが、無かったことをわかっていて、「こんな議論が抜けていたでしょ?」とアピールするわけです。

今回の議会。障がい者施設の指定管理者選定の議案があって、可決を報告した委員長に「一人一人の障がい程度に合わせた支援がされていたか質疑はあったか?」という問いが傍聴していた議員からされた。

障がい者施設で、特性に合った支援をするのは当然のことで、仕様書などで当然為すべきこととされている。特性に合わない不適切な支援があったという「確たる証拠」でもない限り、通常はそんな質疑はしない。しかし、「一人一人の障がい程度に合わせているか」と聞かれると、委員長は「そういう議論はなかった」と答えるしかない。なかったことは事実だから。

でも、何だかな。

端で聞いていると、「もっとも大事な、本質的な議論を委員会ではしていないでしょ」と言われてしまっているような…。なかったのは事実だからしょうがないけど、複雑な気持ち。もっと実のある議論がほしいなと思う。

(2022.1.11)

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